「庭に人工芝を敷いてその上で子供とゴロゴロしたい」
「ドックランを作りたいから庭に人工芝を敷こうかな」
など、お庭に人工芝を敷こうと検討中の方もいらっしゃると思います。
なかには、人工芝に対して疑問をもって情報収集している方もいるのではないでしょうか。
近年、庭に人工芝を敷く人が増えています。人工芝は天然芝に比べて、維持費があまりかからず、簡単というイメージがあります。ただ、人工芝の良いイメージだけで敷いてしまった後、「思っていたのと違った」という後悔の声を耳にすることもあります。
そのような後悔をしないために、今回は、人工芝の施工を検討している方や人工芝に対して疑問をもっている方向けに、人工芝のメリット・デメリットや値段など後悔しないための「人工芝」について解説します。
お庭の人工芝施工にかかる費用相場は?
まず、気になるのが人工芝を敷いたときの施工値段ではないでしょうか。
一般的な人工芝の費用相場は2,000~6,000円/㎡程度です。
これ以上に安い人工芝もありますが品質が下がるでしょう。
その人工芝をDIYで施工した場合の相場は、4,000~5000円/㎡です。
DIYの施工方法について紹介している記事がありますので、必要な材料、道具、手順などはこちらでご確認ください。
お庭の地面を彩る「グリーン」。中でも人工芝は、メンテナンスフリーで1年中グリーンを楽しめる特徴があります。昨今では、天然芝の風合いを感じられる高品質のものも多く、人工芝が採用されることが多くなってきました。施工を業者に頼む[…]
一方、専門業者に依頼した場合の相場は、6,000~10,000円/㎡が平均的です。
人工芝施工の内訳は「人工芝費・材料費・施工費」が基本です。そのため、人工芝のランクアップや施工に追加工程が起きた場合など、内容によっては費用の追加があります。
人工芝を庭に敷くメリット・デメリットを教えて!
施工後のトラブル回避のためにも、お庭に人工芝を敷く前にメリットとデメリットをしっかりと理解をしておきましょう。

人工芝を庭に敷くメリット
・手入れが簡単で手間がかからない
・ランニングコストがいらない
・雑草が生えにくく、虫が出にくい
・子供やペットの足腰にやさしい
・日当たりの良し悪しに関係なく、どんな場所でも敷くことが可能
人工芝を庭に敷くデメリット
・初期施工時のコストが高い
・常に緑なので季節感がなくなる
・夏の炎天下で熱を持つ
・火を使うには注意が必要
・10年程度での交換が目安
人工芝のメリットはランニングコストや手間がかからない点です。
一方、デメリットとしては初期施工時のコストが高く、季節感がなくなります。
また、人工芝は熱しやすく冷めやすいという特性がありますので、炎天下ではパラソルで日陰を作ったり、水を撒くなどの対策をおすすめします。防炎効果のある人工芝もありますのでご確認ください。
よく耳にする後悔の声と原因
お庭に人工芝を敷く人が増えている中、「人工芝を敷いたことで失敗や後悔をした」といった声を耳にします。ここでは、実際に耳にする後悔と原因を解説します。

人工芝のパイル(芝葉)が潰れた
初期施工費を抑えるために安価タイプの人工芝を選んでしまったことが原因。
人工芝に素足や肌にあたると痛く感じる
硬い素材の人工芝や粗悪な人工芝を選んでしまったことが原因。
DIYで人工芝を敷いたけどきれいに敷けなかった
整地や人工芝同士のつなぎ目が不十分で、きれいに敷けないことがある。
人工芝の隙間から雑草が生えてきた
防草シートを正しく敷いていないため、雑草が隙間から生えてくることがある。
水たまりができて、カビも発生してきた
整地が不十分できちんとできていないと、水たまりができカビが発生する。
いつ見ても青々していて季節を感じられない
手間やランニングコストを重視して、人工芝を選んだけれど、季節を感じられないと後悔。
お庭の人工芝で後悔しないためのポイント
続いて上記の声に対して、お庭の人工芝で後悔しないために押さえておきたいポイントを解説します。

人工芝の素材
人工芝の素材は、ポリエチレン(PE)をおすすめします。
人工芝の素材には、主に「ナイロン(PA)」「ポリプロピレン(PP)」「ポリエチレン(PE)」がありますが、そのなかでも、ポリエチレンは、値段や芝のパイル(芝葉)の硬さ、耐久性がナイロンとポリプロピレンの中間で、とてもバランスがとれています。
ナイロンは、芝のパイルが柔らかく安価でお手頃ですが、紫外線に弱く劣化やカビの発生がしやすいといったデメリットがあります。ポリプロピレンは、高価で品質はとても優れています。ただ、芝のパイルが硬いので、素足や肌に触れたとき痛いと感じるかもしれません。
人工芝の耐用年数
人工芝の耐用年数は、7年~10年といわれています。各メーカーが試験を重ねた人工芝には、10年たっても大きな劣化がみられない品質の良いものもあります。
人工芝のパイル(芝葉)の長さや密度に注目
人工芝のパイルの長さは、20㎜のものからありますが、30㎜のものをおすすめします。30㎜のパイルは、足で踏んだときやドッグランなどペットの足にもやさしく最適です。
ふかふか感を重視される方は、40㎜以上がおすすめです。
人工芝の密度は、2000本/㎡が基準で、長持ちするといわれています。密度が大きいほど、パイルが支えあって潰れることがなく劣化がしにくいです。
整地や防草シート敷きは丁寧に
人工芝を敷くときに重要な工程が、整地そして防草シート敷きです。
整地がしっかりできていないと凸凹となり、人工芝をきれいに敷くことができません。防草シート敷きは、隙間なく丁寧に敷くことが大事です。
YouTubeなどの動画で、手順をしっかりとマスターしてから敷くようにしましょう。それでも難しく、不安がある場合は信頼できる業者にサポートをお願いすると失敗がありません。
お庭の人工芝 Q&A
ここでは、お客様からよくいただくご質問にお答えします。

汚れが気になる箇所は拭き取り、または水洗いをしてください。
また、防炎性能の付いた人工芝もあります。
パラソルで影を作ったり、水を撒いて人工芝の温度を下げましょう。
まとめ お庭の人工芝施工はきちんと理解してから!
ここまで、人工芝の施工を検討している方や人工芝に対して疑問をもっている方向けに、人工芝のメリット・デメリットや値段など後悔しないための「人工芝」を解説しました。
人工芝は、初期施工時のコストが高いなどの理由で人工芝のランクを下げてしまいがちです。そのことが、のちの後悔につながる可能性があります。後悔をしないためにも、今回ご紹介したポイントをきちんと理解をした上で、人工芝の施工を決めてくださいね。