「人工芝って雨に弱いの?」「カビとか生えない?」
などの、疑問を持っている方も多いのではないでしょうか。
そこで今回の記事では、このようなお悩みを解決する記事を用意しました。
今回の記事を読んでいただくことで人工芝の特徴はもちろん、水はけの良い人工芝のDIYについても詳しくなれるでしょう。
「自分でやるんじゃなかった…」と後悔する前に、今回の記事をじっくり読んで綺麗な人工芝を施工してくださいね!
人工芝は雨に強い!その理由は素材と施工の仕組みにある
「人工芝が雨に弱い」と思っている方も多いのではないでしょうか?しかし実際のところ、「人工芝は雨に強い」です。
人工芝が雨に強いと言われる理由として、以下のことが挙げられます。
・水はけ用の穴が空いている
・排水ルートを確保している
・人工芝の下に防草シートが敷いてある
・水はけの良い下地材を使っている
人工芝には水はけ用の穴が空いているので、雨水を芝生内に溜め込むことはありません。さらに、人工芝から排水までの勾配(斜面)を作ることで雨が流れる道を作ることが可能です。
このように人工芝は、水はけが良くなるように作られています。また「防草シート」「下地材」を使用することで、水溜まりができるという心配も必要ありません。
ではなぜ、「人工芝は雨に弱い」という話が出回っているのでしょうか。
そこで次の章では、人工芝が雨に弱いと言われる原因について解説していきます。
人工芝が雨に弱いとされる原因は「下地作り」に問題あり!
人工芝が雨に弱いと言われる原因として、「下地作り」が挙げられます。
なぜなら下地作りに不備があると、「多少の雨で水溜まりができる」「地面がデコボコで水はけが悪くなる」などの問題が起きるからです。
どんなに水はけの良い人工芝を使用しても、下地作りが悪ければ雨に弱い印象を持ってしまいます。
そのため、もしあなたが「人工芝を設置したい」とお考えであれば、まずは下地作りの知識を身につけておきましょう。
水はけの良い下地については、「お客様の疑問を解決」で解説しておりますので、そちらをご確認ください。
人工芝にカビはできる?雨による影響への対策とは
人工芝に雨が降ったり水をかけたりしていると、湿気による「カビ」が気になる方も多いのではないでしょうか。
たしかに「人工芝を敷く場所」や「人工芝の種類」などによっては、カビが発生する可能性があります。
そこでこの章では、雨や水によって人工芝にカビが生えないようにする方法について解説します。

水はけの良い人工芝を選ぶ
「水はけの良い人工芝」とは、ポリエチレンやポリプロピレンなどの素材を使った人工芝を選ぶということです。
これらはプラスチックと同じ素材なので、通常であればカビが生えます。しかし、プラスチックの最大のカビ予防は「換気をする」ということです。外に設置するプラスチック製の人工芝であれば、換気を気にすることなく利用できるでしょう。ポリエチレンとポリプロピレンは耐久性が高く、外に設置してもすぐに劣化することはありません。
また、同じプラスチック素材の中でも、ナイロンの素材を使った人工芝は肌ざわりが柔らかく安価ですが、カビが生えやすく劣化が激しいのでおすすめできません。
排水の流れを確保する
排水の流れを確保するということも、カビの予防には重要です。カビの原因は湿気によるものなので、水溜まりができる構造だとカビが発生してしまいます。
排水の流れを確保したいのであれば、雨水が排水へと流れる仕組みを作りましょう。人工芝から排水に向けて勾配を作ることで、水の流れが確保できます。
排水口や雨水枡(うすいます)を塞がない
庭にある「雨水枡」という排水設備をご存知でしょうか?この雨水枡は、一時的に雨を溜める設備のことです。
そのため人工芝を設置する際には、勾配を利用して雨水枡に水を流しています。
もし雨水枡を塞いでしまうと雨の行き場がなくなり、水溜まりによる湿気からカビができてしまうでしょう。
人工芝の設置をする際には、雨水枡の位置を確認することが大事なポイントと言えますね。
人工芝と雨の関係は?お客様の疑問を解決!
人工芝の設置には費用がかかるので、設置には慎重になりますよね。そこでこの章では、お客様から届いた人工芝と雨に対する疑問を解決していきます。
あなたが「人工芝を設置して良かった」と思えるように、少しでも人工芝に対する疑問を解決していきましょう。

人工芝は雨で滑るの?
まず紹介するのは、「人工芝は雨で滑るの?」という疑問です。結論から申し上げると、これから人工芝を設置するのであれば滑ることはありません。
「これからであれば」と紹介した理由は、昔に作られた人工芝や低品質な人工芝であれば滑る可能性があるからです。
そのため、もしあなたが滑らない人工芝にしたいのであれば「最近作られた高品質な人工芝を選ぶ」と良いでしょう。
少々値段は高くなるかもしれませんが、”滑って事故に繋がる可能性もある”ので品質は妥協しないようにしてくださいね。
水はけの良い下地ってなに?
「川砂」や「砕石(さいせき)」を使用した下地のことです。
この2つの素材は水はけがよく、下地として利用することで水はけによるトラブルも防げます。
しかし、川砂だけでは経年劣化によって人工芝がデコボコになる可能性があります。
そのため、土台として砕石を利用することで水はけが良く、安定した下地を作ることができるでしょう。砕石の大きさとしては、「30mm以下」がオススメです。
人工芝の水はけには土が重要!
これまで、人工芝の水はけには下地が重要だと解説しました。しかし、川砂や砕石の下にある「土」も非常に重要です。
そこでこの章では、「水はけが悪い土の原因」と「改善方法」について解説します。
原因 | 改善方法 |
---|---|
①土が粘土質 | 真砂土を敷く |
②水勾配が取れていない | 雨水浸透枡を作る |
水はけの良い真砂土(まさつち)を敷くことで排水性と乾きやすさを改善し、雨水浸透枡を作ることで水の流れをつくりましょう。
水はけの悪い土の上にそのまま人工芝を敷いてしまうと、「水溜まりがなくならない」「デコボコになる」「カビが生える」などの原因に繋がります。
人工芝を設置する際には、庭の土の状態を確認してから行うようにしてくださいね。
まとめ 人工芝なら雨にも負けない庭になる!
上記で紹介した方法を実践していただくと、雨の影響を感じさせない人工芝を設置することが可能です。
ここで改めて、今回紹介した内容を確認していきましょう。
・人工芝は雨に強い
・下地作り次第で水はけが良くなる
・人工芝なら雨への対策もできる
→ 水はけの良い人工芝を選ぶ、排水の流れを確保するなど
・人工芝なら滑る心配はない
・水はけの良さは土の改善から
雨にも負けない人工芝を設置するには、「土」「排水の確保」「下地作り」「人工芝」などの条件が必要だとわかりましたね。つまり人工芝が雨に弱いのではなく、人工芝を施工する段階に不備がある可能性が高いということです。
もしあなたが雨に強くて快適な人工芝をお求めであれば、まずは土づくり・下地作りから始めてみてくださいね。