「人工芝って熱いの?」「人工芝にはどんなメリットがあるの?」
など、人工芝について多くの質問が寄せられています。
そこで今回の記事では、お客様から寄せられた「人工芝に関する質問や疑問」をスタッフが解説していきます。
もしあなたが人工芝の設置を検討しているのであれば、この記事を通してメリット・デメリット・注意点について確認しておきましょう。
あなたの庭やベランダをさらに素敵で快適にするためにも、じっくりと読み進めてくださいね!
人工芝は熱い!熱さの原因を詳しく解説
結論から申し上げると、夏場になると人工芝はとても熱くなります。なぜなら人工芝は「合成樹脂」でできており、天然芝や土に比べると吸収した熱をため込みやすいからです。
人工芝は植物である天然芝と違い、水を蒸発させることができないので表面温度が高くなる傾向にあります。
しかし人工芝には、熱しやすいという特徴のほかに「冷めやすい」という特徴も持っています。水を撒くことですぐに冷やせるので、人工芝の熱さが原因で日常生活に影響が出ることはほとんどないでしょう。
それでも”熱さが気になる”という場合は、今回の記事で「人工芝が熱いときの対処法」について紹介しているので確認してみてくださいね。
人工芝のメリットとは
人工芝には「熱くなる」というデメリットもありますが、天然芝にはないメリットがたくさんあります。そこでこの章では、人工芝のメリットについて以下の内容を確認していきましょう。
虫の発生対策になる
人工芝を設置する際には、「防草シート」というシートを地面に敷きます。このシートを敷くと、数年にわたって雑草が生えるのを防ぐことが可能です。
そのため、虫のエサである雑草がないので虫が発生するのを防げるでしょう。
もしあなたが「虫が苦手」「芝生で快適に遊びたい」とお考えであれば、人工芝が最適と言えます。
排水性が高い
人工芝には、排水性が高いというメリットもあります。なぜなら人工芝のシート部分には、約10cmごとに排水用の穴(2mm程度)が空いているからです。
この穴があるおかげで人工芝に水がとどまることなく、地面に流れていきます。
また、人工的に砕かれた石(砕石)を利用することでさらに水はけをよくすることが可能です。
もし水はけの悪い地面に人工芝を設置するのであれば、砕石(さいせき)の購入も検討してくださいね。
メンテナンスの必要がない
天然芝の場合、雑草が生えてくるので定期的にお手入れをする必要があります。
しかし人工芝であれば、草が伸びないのでメンテナンスの必要はありません。そのため、水やり・芝刈り・肥料やり・除草などの費用や時間も節約できます。
「手入れをするのが好き」「虫が平気」という方であれば天然芝でも問題ありませんが、どちらも苦手という方にとっては「メンテナンスがつらい」と感じるのではないでしょうか。
もしあなたが「手入れは面倒」「維持費をかけたくない」とお考えであれば、人工芝がオススメです。
人工芝のデメリットとは
冒頭でも解説したように、人工芝は夏場になると熱くなってしまいます。そのほかにも下記のようなデメリットがあるので、この章で確認していきましょう。
季節感がなくなる
人工芝は枯れることがないので、一年中キレイな緑色をしています。そのため、季節感を感じられないということがデメリットです。
しかし、「一年中キレイな緑色を感じられる」というのもメリットのひとつだと言えます。
夏場の場合は熱さ対策をしなければいけませんが、春・秋・冬であればクッション性のある人工芝で快適に遊ぶことが可能です。
初期費用が高い
人工芝は天然芝に比べると、初期費用が高くなる傾向にあります。なぜなら、人工芝は天然芝より耐久性が高いからです。
そのほかにも外観やクッション性を考慮しているため、製造コストがかかってしまうという理由が挙げられます。
実際に販売されている人工芝は、1平米あたり2,000円~6,000円ほどです。対して天然芝は品種によっても変わりますが、1平米あたり500円~1,000円ほどです。
しかし天然芝は「管理の手間がかかる」、人工芝は「管理の手間がかからない」などの違いもあるので、その点も考慮して選ぶようにしましょう。
火を使えない
人工芝の中には、「ポリエチレン」や「ポリプロピレン」などの素材を使った商品があります。
これらの素材を使った人工芝は溶けたり燃えたりする可能性があるので、注意が必要です。
また、「家族でバーベキューをして楽しみたい」「庭でタバコを吸いたい」などの行為は危ないのでやめましょう。
しかし近年では防炎性能がついた人工芝もあるので、気になる方はチェックしてみてくださいね。
カビや雑菌が発生しやすい
人工芝を水はけの悪いコンクリートの上に敷くと、カビや雑菌が繁殖する可能性があります。
そのため、人工芝をコンクリートの上に敷きたいのであれば、以下のポイントを確認しておきましょう。
・排水の流れを確保する
・排水口や雨水枡(うすいます)を塞がない
・水はけの良い人工芝を選ぶ
上記のポイントを意識することで、カビや雑菌が繁殖する可能性を減らせます。
せっかく敷いた人工芝も「カビだらけになってしまうこともある」ので、事前に知識を身につけておきましょう。
人工芝が熱いときの対処法を詳しく解説
せっかく人工芝を設置するのであれば、子どもや動物が自由に遊び回れる庭にしたいですよね。
そこでこの章では、人工芝が熱いときの対処法として以下の内容を紹介します。
水を撒く
人工芝には「熱しやすい」という特徴もありますが、「冷めやすい」という特徴もあります。
そのため、熱がこもった人工芝は「水を撒く」ことで一気に冷やすことが可能です。
しかし水はけの悪い場所だとカビや雑菌の繁殖につながるので、まずは適した環境に人工芝を敷くことから始めてくださいね。
遮熱効果のある人工芝を選ぶ
遮熱効果のある人工芝を置くことで、熱さを防ぐことも可能です。なぜなら遮熱効果のある商品には、太陽光を反射させるコーティング剤が塗られているからです。
しかし、反射した太陽光によって周囲の環境を熱くさせる効果も持っています。
どちらの人工芝にもメリット・デメリットがあるので、あなたにとってどちらが適しているのかしっかり考えてくださいね。
直射日光を防ぐ
人工芝は太陽光によって熱くなるので、「日よけやシェードを利用する」ことで直射日光から防ぎましょう。そうすることで、人工芝の温度を抑えられます。
また、日よけやシェードには以下のようにたくさんの種類があるので、あなたに適した素材を選びましょう。
・断熱・遮熱効果
・防水・撥水(はっすい)効果
・紫外線カット
休憩する場所であれば紫外線カットや遮熱効果のあるシェードを使い、水遊びする場所であれば防水・撥水効果のあるシェードを使うと良いでしょう。
あなたと子どもにとって最適な商品が何か考え、購入する商品を決めてくださいね。
人工芝・天然芝の表面温度を比較しよう!
前述したように「遮熱効果のある人工芝」であれば、通常の人工芝に比べると熱くならない傾向にあります。
なぜなら、太陽光を反射させるコーティング剤を塗ることで、熱を外に逃しているからです。
しかし実際どのくらい熱いのかが分からなければ、芝生の比較もできないですよね。
そこでこの章では、人工芝・遮熱効果のある人工芝・天然芝の3つの表面温度を比較していきましょう。
芝の種類 | 表面温度 |
---|---|
人工芝 | 50℃~60℃ |
遮熱効果の人工芝 | 40℃~50℃ |
天然芝 | ~40℃ |
遮熱効果のある人工芝と通常の人工芝を比べると、表面温度が「~10℃低い」ということがわかります。
しかし表面温度を外に逃しているため、周囲の温度が高くなってしまうという特徴もあります。
そのため、子どもが快適に遊べる環境をお求めであれば、天然芝も一つの手と言えるでしょう。
もし天然芝は”手入れが面倒”とお考えであれば「人工芝が熱いときの対処法」を確認して、子どもが遊びやすい環境を整えてあげてくださいね。
まとめ 人工芝を快適に利用したいあなたへ
上記で紹介した人工芝のメリット・デメリット・注意点・熱いときの対処法を理解することで、あなたにとって最適な庭をつくることが可能です。
ここでもう一度、今回紹介した人工芝の魅力や注意点について確認しておきましょう。
・メンテナンスの必要がない
→ 草が伸びないので虫の繁殖も防げる
・維持費がかからない
・天然芝より初期費用は高め
→ 天然芝は維持費がかかる
・火の使用には向いていない
→ 合成樹脂が溶けてしまう
・夏場になると熱くなる
→ 環境によっては60℃まで上がる
今回の記事を通して、「人工芝は初期費用はかかるが手間がかからない」「天然芝は初期費用はかからないが手間がかかる」ということがわかりましたね。
そのため芝生を選ぶ際には、「手間をかけられるのか?」ということをまず考えましょう。
せっかく天然芝を選んでも手間をかけられなければ、虫が大量に発生したり草が生い茂ったりしてしまいます。
あなたにとって住みやすい環境にするためにも、まずは芝生の特徴を知るところから始めてくださいね。